「オーバドゥ」がカール・ラガーフェルドとのコラボコレクションを発表!

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2021-03-16 00:00:00

開花宣言が聞かれる頃ですが、ファッションの世界はすでに2021年秋冬コレクションが発表されています。
ランジェリーブランドもインポートブランドを中心に展示会がスタート。
先日は「オーバドゥ」の展示会にお邪魔しました。

そこにディスプレイされていたのは、カール・ラガーフェルドの遺産の担い手であるカール・ラガーフェルド ファッションスタジオとコラボレーションした、カプセルコレクション「ミス・カール」。

カール・ラガーフェルド自身はドイツの出身ですが、シャネルでの功績を語るまでもなく、パリファッション界の代名詞的な存在でしたから、フランスを代表するブランド「オーバドゥ」とのコラボは必然かもしれません。

ベージュのベースに刺繍したギピュールレースのブラジャー&ショーツ、幅広のガーターベルト、キャミソールなどのランジェリーは正統派クラシックな印象。
一方で、タキシードを思わせる艶のある生地使いやくるみボタンが、カール・ラガーフェルド自身のファッションスタイルを連想させます。
台襟の高いシャツがトレードマークでもあったカールへのオマージュとして、つけ襟もラインナップされています。

色は黒と赤なのですが、黒の色名は“タキシード”、赤の色名は“ルビー”とつけられているのもカール・ラガーフェルドっぽいと思いませんか?

2019年には「ヴィクター&ロルフ」とコラボレーション

「オーバドゥ」はこれまでも様々なブランドとコラボレーションしてきたので、少し振り返ってみましょう。
2019年春夏に発表されたのが、当時25周年を迎えた「ヴィクター&ロルフ」とのコラボ。
チュールにレーザーカットしたコットンサテンのリボンを縫い付け、可愛らしさとセクシーさを共存させた見事なコレクション。
2019年1月に開催されたパリ国際ランジェリー展でお披露目され、「オーバドゥ」のスタンドにはメインビジュアルがディスプレイされていたのですが、多くの人がこの前で記念写真を撮っていたことが思い出されます。
今年のパリ国際ランジェリー展はオンライン開催となってしまいましたが、もしリアルで開催されていたら、「ミス・カール」はどんなディスプレイになっていたのかしら?そんな思いも・・・。

こちらは翌年の2020年春夏に追加された白。黒やピンクとは違うフレッシュな魅力を放っています。

「クリスチャン・ラクロワ」とコラボした2016年秋冬コレクション

2016年秋冬コレクションでコラボレーションしたのは「クリスチャン・ラクロワ」。
ラクロワらしいフラワープリントをメインに胸元にはタッセル風のモチーフ、リバーレースとの組み合わせでエレガンスの中に官能美を表現していました。

このメインビジュアルは私も大好きだったのですが、クレイジーホースのアーティスティックディレクターを務めるAli Madhaviが手掛けていたそう。
2016年1月のパリ国際ランジェリー の展では、このビジュアルをプリントしたバッグが同展の来場者全員に配布されました。

当時、ランジェリーと同じプリントのノートをノベルティで頂いたのですが、これはもったいなくて未だに使えません(笑)

このように、「オーバドゥ」はレベルティがとても素敵なんですよね。
2020年秋冬に発表された墨絵画家HONG WAIとのコラボコレクションのノベルティは扇子。
中国をルーツに持つHONG WAIにふさわしいデザインでした。

こうして振り返ると、印象的だったイメージビジュアルやノベルティなどがそのコレクションの記憶を鮮明に蘇らせるのだとあらためて思いました。ディスプレイもそうですよね。
ブランドやコレクションの世界観を伝播させるのには、あらゆるプロの力が必要なのですね。