「トリンプ下着白書 vol.19」に見る最新下着事情

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2019-08-14 00:00:00

トリンプ・インターナショナル・ジャパン(以下、トリンプ)は1年に1回「トリンプ下着白書」を発行しています。
これは、2000年より隔月で行なっている下着についてのインターネットアンケート調査などをまとめたもので、先日、その最新版「トリンプ下着白書 vol.19」が届きました。
オンラインニュースでも取り上げられていたので、目にした方も多いかと思いますが、最新版最大のトピックスは、平成30年の間に起きた女性のバストサイズの変化。
これはトリンプの年間売上データより算出したブラジャーカップ割合の推移です。
*1990年代は隔年、2000年以降は毎年のデータを掲載
集計をスタートした39年前(1980年)は、Aカップが58.6%と半数以上を占め、Dカップ以上はわずか4.5%。10年後の1990年(平成2年)でも17.6%と2割にも満たない割合でしたが、2018年(平成30年)は何と53.1%までに!
平成の約30年の間に、Dカップ以上の割合が約3倍になったとは驚きです。
2018年の構成比を見ると、Bカップは17.9%、Cカップは26.9%、Dカップは26.3%、Eカップは18.8%。バストサイズは本当に多様になっているのですね。

他にも気になったアンケート結果をいくつかご紹介したいと思います。
「ブラジャーの機能として、最も求めることは何ですか?」への回答がこちらです。
*2018年9月トリンプHP調査(N=1855)
「動きやすい(21.5%)」が1位なのですね。
何となく「ボリュームアップ」や「バストの下垂を防ぐ」「谷間をつくる」などがトップだと思っていたので、これは意外でした!
「ナチュラルなシルエットをつくる」が3位だということを見ても、今は”盛る”より”ナチュラルな美しさ”が重視される時代なのかもしれませんね。

次は「どんなイメージの下着が一番好きですか?」への回答です。
*2019年3月トリンプHP調査(N=1598)
トップは「かわいらしいもの(34.0%)」。興味深いのは、年代別のデータです。
20代が「かわいらしいもの」を好む傾向は予想できたのですが、35〜39歳でも36.3%が「かわいらしいもの」を好み、「大人っぽいもの(27.0%)」「セクシーなもの(8.6%)」をはるかに超えます。
45歳以上になると「シンプルなもの」が支持されますが、45〜49歳でも25%が「かわいらしいもの」を好む結果に。
ヨーロッパの店頭に比べ、日本はかわいらしいランジェリーが圧倒的に多いと感じますが、それは市場に求められた結果なのですね。

次に都道府県別下着事情。「あなたは年間でいくらぐらい下着購入に使いますか?」への回答がこちらです。
熊本県が¥15,268と1位なのに対し、お隣の大分県は半分以下の¥6,625で最下位。
実は熊本県と大分県は下着に対して非常に特徴のある県だということが他のデータから判明。
「下着の色として最も好きな色は?」への回答を見ると、熊本県はピンクでトップなのに、黒では最下位で、ベージュは下位3位。そして、大分県はベージュでトップ。
*2018年9月トリンプHP調査(N=1855)

さらに熊本県は「どんなイメージの下着が一番好き?」の回答ではエレガントを一番好む県なのに対し、ベーシックは下位2位。はっきり特徴が表れていて面白いですよね。
このようなアンケート結果は、見る人によって捉え方も変わるのだと思いますが、時代を表す一つのデータとして、色々と仕掛けるヒントになりそうです。

※ データが小さくて読みにくい場合はこちらをご覧ください