10周年を迎えた「ランジェリーク」の2021年春夏展示会へ

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2020-10-01 00:00:00

猛暑が終わり、やっと秋らしくなってきましたね。
ランジェリー&ファッションの世界は2021年春夏コレクションを発表する時期となり、先日「ランジェリーク」の展示会にお邪魔しました。
完全アポイント制で検温・消毒を徹底したうえでの開催です。
コレクションテーマは「Mato grosso」。ポルトガル語で「深い森」を意味します。
頂いたリリースには、下記のように記されていました。
「世界最大の熱帯雨林アマゾン変化に富む森の 力強い生命力を構築する 水や植物について思いを馳せ深い緑の楽園を表現したコレクション」会場には、そのメッセージを表した植物のオブジェやイメージビジュアルが飾られていましたが、「アマゾン、深い緑、楽園」といってもジャングル的な装飾ではなく、その言葉の一歩先、湿地帯、乾燥、絶滅種、熱帯などを連想させるところが「ランジェリーク」らしさ。
2010年にデビューした「ランジェリーク」は今年10周年というべき記念すべき年。
デビュー以来、機能を前面に出すのではなく、繊細さ軽やかさ、そしてファッション性を打ち出し、百貨店のランジェリー売り場でも独自の存在感を放ってきました。
インポートランジェリーブランド好きな方、ファッション感度の高い方からの支持が高いのもこのブランドの特徴で、私も編集者や美容関連の仕事をされているファンに何人もお会いしました。
「ランジェリーク」は2017年から連続してパリのランジェリー展に出展しており、今やアップカミングなブランドを集積するエリア「EXPOSED」の常連です。
決して奇をてらわないフェミニンなデザインの中に秘められた表現力の豊かさは、海外でもしっかり評価されています。
下記は2019年1月に開催された「アンテルフィリエール パリ」のトレンドフォーラム。
「ランジェリーク」デザイナーの有馬智子さんが、ランジェリー業界のチェンジメーカー、注目すべき新世代デザイナーとして紹介されていました。
そこには「日常使いのランジェリーに、繊細なレースを美しくかつ革新的に使用している」と書かれています。
もちろん日本人デザイナーとしては彼女ひとり。とても誇らしいですね。
そして6月には横浜の新しいランドマーク、ニュウマン横浜に新しいフラッグシップショップがオープンしました。
エメラルドグリーンの壁は、従来のランジェリーショップの概念を覆す大胆さ。
ここにも、デザイナーである有馬智子さんの研ぎ澄まされた感性が宿っているようです。
今秋冬のイメージビジュアルも、とても素敵。
撮影されたのは、フランスのロワール地方にあるユッセ城。
『眠れる森の美女』 はこの城をイメージして執筆されたという名所です。
フォトグラファーは、ドラマチックな陰影のポートレートで知られるStephane Lavoue氏。
装飾的ではないのに、この重厚な雰囲気に埋もれる事も浮く事もなく、自然と溶け込む佇まい。それが「ランジェリーク」の魅力なのだと思います。
有馬さんと一緒に撮った唯一の写真。また、ゆっくりお話できる機会がありますように。