最新ランジェリートレンドに「2017秋冬 ウォームビズ ボディファッションの多様性で防寒対策」を掲載しました。
クールビズ・ウォームビズは下着から
2017秋冬 ウォームビズ
ボディファッションの多様性で防寒対策
武田尚子(たけだ なおこ)
ジャーナリスト。ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。 ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。 世界のインナーウエアトレンドの発信拠点「パリ国際ランジェリー展」の取材を1987年から始め、 年2回の定期的な海外取材は30年に及ぶ。
暑い夏と寒い冬という明確なコントラストを見せている近年。防寒対策が決め手となる秋冬シーズンは、服装計画のべースにあるインナーウエア、つまりボディファッションの大切さが高まる時です。
日本の四季を快適に過ごすために欠かせないのが機能性に富んだニットインナー(肌着)ですが、防寒インナーを着けるには少し早いと思われる季節の変わり目には、スリップなどのおしゃれ要素の高いランジェリーもうまく活用したいものです。服の下に一枚、スリップやキャミソールを身に着けるだけでも、体感するあたたかさは違うものです。
また、同じキャミソールでも素材を変えてみる、ニットインナーも袖のないものから袖丈を徐々に長くしてみるという具合に、その日の気温や服装に合わせてボディファッションの変化を楽しんでみましょう。

あたたかく快適な肌着が勢ぞろい

さて、今年の防寒インナーの新製品は、いつも以上にメーカーそれぞれの個性がはっきり出ているように思います。
マイクロアクリルを使用した、今まで一番薄くて軽くあたたかいというインナー。
これまでの生姜、温泉に続き、あたたかさを連想させる日本酒の酒エキス加工による保湿インナー。
完全無縫製と接着技術により、温かさと心地よさを実現させた縫い目のないインナー。
それ以外も含めて、防寒インナー全体の傾向をまとめてみると、何より「あたたかい」、綿やシルクといった肌に優しい「天然素材」、体にフィットして着こなしを助けるためによく「のびる」、さらに肌当たりの良さなどの「快適性」――この4点に集約されます。
また、ロング丈スカートやワイドパンツなどの婦人服トレンドにも連動し、防寒インナーのボトムアイテムが例年以上に充実しているのも今年の特徴です。上半身だけでなく、下半身をあたためるのは防寒のコツですね。
ボディファッションを見直すことで、この冬をおしゃれに、そしてあたたかく快適に過ごしてください。