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2020春夏シーズン肌着「夏は内側からやってくる」を掲載しました。

クールビズ・ウォームビズは下着から

2020春夏シーズンの肌着
夏は内側からやってくる

武田尚子(たけだ なおこ)
ジャーナリスト。ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。 ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。 世界のインナーウエアトレンドの発信拠点「パリ国際ランジェリー展」の取材を1987年から始め、 年2回の定期的な海外取材は30年に及ぶ。

新しい季節を迎えるための準備は、順調に進んでいるでしょうか。
ここ数年の経験に基づき、今年も猛暑を予測した、涼しく快適な機能性肌着の品ぞろえが充実しています。
基本的なものが分かりやすく選びやすく編集されているので、どうぞ店頭で確かめてみてください。

快適な素材の選択肢幅広く

コットン100%やシルク混といった天然素材をはじめ、吸水速乾性や通気性にすぐれた高機能素材が今年も充実しています。
エコフレンドリーやサスティナブルといった世界的な潮流の中で、消費者の素材に対する意識も少しずつ変化しているといえます。
オーガニックコットンなどと並び、海外ではモダールⓇなどの環境負荷の少ない再生セルロース繊維が年間通して人気ですが、国内でもテンセルⓇなどを新たに取り入れる動きが見られます。
しかも保湿性があって肌触りのいいものというように、+αの付価値が大切になっています。
また、裾や胸元などの端が切りっぱなしになっているものや、脇にも縫い目のないものなど、全体的に無縫製仕様の動きは進み、アウターにひびかないだけでなく、肌当たりもさらに優しくなっています。

カップ付きインナーが定着

春夏シーズンの装いに対応し、アイテムもキャミソールやタンクトップ、あるいは袖の短いトップスが中心ですが、今シーズンは改めて、カップ付きインナーに注目が集まっています。
肌着とブラジャーの機能が一体化しているので、薄手の季節に、何枚も重ねなくて便利というわけです。アンダーバストの部分の締め付けのないものや、メッシュなど素材の選択肢も増えて、夏には欠かせないものとなりそうです。こちらも無縫製仕様が増えていますよ。
メンズインナーについても、ストレスフリーで快適な着用感を追求したものが充実。レディス以上にカラフルで、アウターとして着られるものも少なくありません。
自分に合うものを選んで、蒸し暑い季節をさわやかに乗り切りましょう。

『 2020春夏展示会風景より 』